わらうかぷかぷ

目の前の首元へ腕を回せば、その体が震えて耳元で慌てたような呼び声があがる。 見た目よりもガッチリとした喉元に噛み付く。 みるみるうちに腕の中の体温が上がっていく。 今度は戸惑ったような吐息が耳たぶをかすめる。 いつもペースを乱されてばかりだが、…なるほど、これは楽しい。 「どこで覚えたの、こんなの」 漏れる笑い声を噛みながら彼の顔を見上げると、涙目になった真っ赤な表情で。 ああ、なんて可愛らしい。 普段ならそんな事なんて考えないのに。 抱きしめた腕を下ろして脇腹を擦り始めればその表情は更に崩れた。 「全部お前が教えてくれたんだぞ?」